あいんの日記

映画や漫画の感想を書きます!宜しければ参考にしていただきたいです!

窮鼠はチーズの夢を見る

 

 

原作がBLの漫画らしいです。BLの漫画を実写化でするのって珍しいなと思いながら見てみましたが、只管キレイキレイ!ってなりました!

 主人公は大伴恭一といい、彼は受け身な恋愛ばかりしていました。なんとなく結婚し、なんとなく不倫をし…。そんな中大学の後輩今ケ瀬歩が会いに来ます。恭一は歩のことが苦手で、さらに逢いに来た理由は歩の働く探偵事務所で依頼された依頼対象が恭一だったからです。依頼してきたのは恭一の奥さんです。ご飯に二人で行き、奥さんに言わないように頼み、歩はそれを了承します。しかし恭一が不倫相手に逢いに行った帰りに歩が待ち伏せしていて、キスをしてくれたら今日のことは黙っておくと脅します。それを恭一は受け入れます。その週末夫婦で久々に出かけますが、ご飯を食べている時に奥さんから探偵を雇ったことと付き合っている人がいることを伝えられます。恭一は必死に止めますが離婚することになりました。それからなんとなく歩とキスしたり、一緒に過ごすようになります。歩はゲイで、恭一のことが好きでだんだんと依存していきケータイを勝手にみたりします。恭一も途中不倫相手とまた会ったりしますが、歩に惹かれていき一緒に暮らすようになります。誕生日を一緒に祝ったりするなどカップルのようにいます。そんな恭一の態度に大学のことから好きだった歩は少し泣きそうになります。そんな時恭一は元カノと再会して二人で会うようになり、それを歩は気が付きます。歩は恭一を責め、最終的に元カノと2人で会って恭一にどちらを選ぶか聞きます。恭一は元カノを選びますが最終的に歩を選びました。しかし恭一が後輩の女の子といい感じになったことをきっかけに歩は姿を消してしまいます。恭一は後輩の女の子と付き合いますが、歩を忘れられないという感じでした。ゲイバーにも行ってみますが、自分はゲイではなく歩のことを本当に好きだと気がついて涙を流します。月日は流れ恭一は彼女と結婚することになります。しかし、また歩が戻ってきました。歩に結婚しててもいいから1ヶ月、半年に1回会ってくれるだけでいいからと言われ会うようになってしまいます。彼女が恭一の家に行った時に家のものが変わっていることでそのことに気が付きますが好きだから黙っていました。その日の夜、恭一は彼女との結婚をやめて別れ、歩と結婚するつもりだと歩につたえます。夜恭一が寝ているあいだ、歩は静かに考えて朝にはいなくなっていました。歩がいつも使っていた灰皿は捨てられていて二人の関係に自身で終止符を打ったことが分かります。恭一は彼女に本当のことを伝え、別れるようにつたえます。最後に歩と恭一が海で朝焼けを見ながら話しているシーンでこの映画は終わります。

 この映画は「好き」という気持ちの純粋さだけを際立たせた表し方をしています。でも綺麗事だけでは無いところがめちゃくちゃいいです。恭一は歩にあなたは好かれた人にからの気持ちが信用できないからそんなことをするんだと最後の海のシーンで言われてしまいます。恭一にとってはそれが好きの表し方で、信用するのが怖くて距離をおいてもおいてもついてくる歩の存在が心地よかったのかもしれません。歩は恭一のことが好きだけどそんな態度にメンヘラみたいになってしまってる姿は女の人そのもので痛々しくもありますが、好きな気持ちが伝わってきました。この映画ではベッドシーンがきちんと映されていて少し恥ずかしくなりますが、凄くリアルで綺麗で綺麗なところだけでは無い現実味のある恋愛を感じられて素敵だと思いました。BLだとか腐女子とかそんなの関係なしに、人が好きってこういうことだよねってなにかが落ちてくる映画です。これを機にBL好きが増えたらよりいいですよね