あいんの日記

映画や漫画の感想を書きます!宜しければ参考にしていただきたいです!

アメリカンスナイパー

 

 

これはイラク戦争にスナイパーとして4回従軍したクリス・カイルの半自伝です。

 この映画はクリスが軍人になる前にカウボーイに憧れていたシーンからはじまります。この時の彼はいい意味で子供っぽくはありましたが、アメリカ大使館爆破事件をきっかけに海軍を志望し、厳しい訓練を経て軍人になりました。訓練中に遠距離での銃の使い方の才能が開花し、イラク戦争では何人もの人間を殺し、レジェンドと言われる程にまでなりました。その間に結婚し、子どもも3人生まれましたが、戦地から帰ると常に戦争の動画を見たまま動かなかったり、武器になりそうなものの音に敏感だったりしました。これは戦争に従軍した者がなりやすい症状らしく、心の病気でした。しかし、1,2,3回目まで気づかず、戦地に行くことを楽しみにしているようでした。レジェンドと賞賛されていたことも理由にあると思います。しかし4回目の従軍の時にクリスが死にそうになった時にどうしても帰りたいとおもい、それ以降は従軍しませんでした。帰ってきてからは元気そうに見えましたが、パーティーで犬と息子がじゃれているのをみて殺されてしまうとおもい、その犬を殺そうとしてしまいます。そこでPTSDにかかっていることに気が付き、治療をはじめ、さらに戦争によって同じような心の病を持った人々を助ける活動を行いました。しかし、その活動中に助けるために共に銃を撃ちに行った男性に殺されてしまいます。

 この映画はやっぱり戦争って嫌だなーと思ってしまうものでした。戦地でのクリスは息子と同じぐらいの子どもやその母親をころしていますが、自身の家族が殺されたりしたら…などとかんがえてしまいました。だから軍人はPTSDになる人が多いのでしょう。また、相手の敵の殺した方がグロくて本当にしんどくなりました。戦争系が苦手な方にはしんどいものがあるなと感じました。ただ、戦地での経験がどのように生活の中で影響を及ぼすのか、どれほどの緊張感があったのかが分かりやすかったです。銃やドリルなどに似た音には敏感になったり、家でも緊張状態だったり、キョロキョロ周りを見渡すことが増えたりなど、いつ死んでもおかしくない状況はそれほどストレスをなるのだと感じました。それでも一緒に居続けて、支え続けた奥さんは素敵だと思いました。最後の方で元気なってきたクリスとラブラブしている姿から2人は本当に愛し合っているんだなと感じられて、元に戻ってきて良かったと思いました。だからこそ最後殺されてしまうのは後味が悪すぎて涙が止まらなかったです。その殺した男性も戦争によっておかしくなってしまったうちの1人なので、避難するにもしきれなくて、彼を助けて欲しいとクリスにお願いした彼の母親も頼まなければ…とか思ってしまうけど最後の希望だったのだと思うと…なんともいえない気持ちです…。いい映画で見応えもありますが、見たあとの後味と疲労感が半端ないです…。