あいんの日記

映画や漫画の感想を書きます!宜しければ参考にしていただきたいです!

望み

 

 

この映画の面白いポイントは

訴えかけられる親心 これだけ限ると思いました!

 

 この映画はお父さん、お母さん、兄、妹の四人家族で、兄が行方不明になり、ニュースの報道で彼が加害者なのか被害者なのかどちらかになる可能性があることを知った家族のお話です。母親は生きていて欲しい、つまり加害者であって欲しいと思い、父親はあいつはそんなことするようなやつじゃない、つまり被害者であって欲しいと願うこの矛盾がたんたんと描かれています。The日本映画というふうに母親と父親の子どもへの思いが重く、静かに、激しくえがかれているようにかんじました。母親は彼が加害者だったとしても生きていて欲しい、その後の事はその時考えると言います。最後に母親は同じ選択を選ばされても生きていて欲しいと思うと言っていて母の愛だなとかんじました。父親は兄はこんな人物だった、この時こんなことしてたよなと思い出しながら、やっぱり人を殺せるような人じゃないと信じます。勿論今度の生活が脅かされるという気持ちもありますが、最後まで父親として彼のことを信じ続けます。最後、兄は死んでいたことが発覚し、どうして死んでしまったのかが真相が分かりますが、家族が知っていた、信じていた彼の姿がそこにはありとても悲しくなりました。マスコミやSNSの怖さにも触れられるこの映画はとても現代的でありながら、もし自分の子どもが…ということを考えさせられるし、親がどれだけ子どもを思っているかわかる映画になります。一緒に見た人は母親に迷惑をかけた時のことを思い出したと言っていたので本当に家族のことを振り返り、会いたくなってしまう映画です。